日刊ゲンダイ
2020年7月22日
マンションの5階以上でも水災保険には加入したほうがいい
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/276296
私の実家(鹿児島県)からも近く、小さい頃よく遊びに行っていた川が戦後最大規模の浸水深になるなんて、自然災害は本当に怖いです。
例年、梅雨から夏にかけて大雨による被害が増えてきます。東京の家の近所では、「壁を全部張り替えた。膝まで大雨でびしょ濡れ。全部、リフォームしないといけなくなった」という商店街の魚屋さんもいました。昨年のことですが、「また、損害が増える」と心配していました。今年は避難場所も「3密」になりかねないので、コロナ感染者の拡大が心配です。自宅をちゃんと住めるようにする必要があります。
また、火災保険に付帯されている水災補償の確認も大切です。損害保険会社の支払金額はどんどん増えています。そのため保険料が上がり、加入者は減少しています。水災は火災保険に付帯されているので、この補償を外すと保険料が安くなります。
マンションの5階以上に住んでいる人は大丈夫だろうと保険に入らず節約傾向にあります。
しかし、突然の大雨で水量が増え、下水管があふれた洪水や、排水により被害に遭う例も増えています。マンションですと1年1万円ほどで火災、水災補償がつけられます。古い一軒家であれば3万円から7万円ほどになることもありますが、ネット申し込みやオール電化割引、耐火性能割引などさまざまあります。水災保険単独の商品もあります。ジェイアイ傷害火災保険などのように、代理店を通さずダイレクトで割安で提供している商品「iehoいえほ」もあります。
注意点としては、地震による津波などは対象外です。水漏れも対象外のことが多いため、付帯サービスとして、水回りの駆け付けサービスをつけているAIG損保のホームプロテクト総合保険などもあります。また、床上浸水の場合は、補償されることが多いのですが、床下浸水は補償されない例が多いです。しかし、地下の部屋など地面から45センチを超える範囲で浸水した場合などは、床の下でも対象になることもあります。
家財価格の30%以上の損害も補償がつくケースが多いといえます。高価なアクセサリーだけでなく大事なパソコンも流された時、すぐに保険がおりると安心です。