日刊ゲンダイ 2020年8月19日
まずは生活必需品 55歳を過ぎると得するサービスあれこれ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/277467
先日、この連載で掲載した「50歳OVERで得すること」に対して、「55歳以上は?」という声が多かったので、今回は55歳以降の情報です。50代の前半と後半では生活面でかなり違ってきます。Zoomで久しぶりに話した池端洋子さん(仮名・56歳)は、義理の母が他界したばかりだとかで、やつれた顔を隠せずにいました。
ここへきて消費は戻りつつありますが、50代前半の6月の支出は30万7000円。これが50代後半になると32万2000円と増えています(6月家計調査、2人以上の世帯)。
調査を見ると、50代前半は大学生の子どものための教育費を、50代後半の2倍払っています。コロナ禍で世界中の大学がオンライン授業をスタートさせたので、家賃や生活費などの仕送りはある程度節約できるかもしれません。
でも、食費はそうはいきません。6月家計調査によると、50代後半は肉類は減っても、魚類は4800円から6000円に増えています。でも諦めないで。スーパーのイオンのWAON(ワオン)カードでは、55歳を過ぎるとG・G特典を追加できます。これは、ワオンカードを持っていれば全員が安くなる毎月20日、30日に、G・G感謝デーとして15日が追加されるという意味で、合計で月に3回、5%引きの特典が受けられます。
イオンだけではありません。55歳からの顧客をターゲットにしているのは靴もそうです。最近、55歳になったばかりの先輩の美人女性の靴が、ぶざまにすり減っているのを私は見逃しませんでした。私も腰痛から歩き方がぎこちなくなり、靴のすり減り方もはやくなり、靴を買い替えることが増えました。だからなのか、55歳以上なら東京靴流通センター、シュープラザなどを全国に1000店舗以上を展開する靴のチヨダではハッピー55デーとして毎月4日間(14~17日)、1000円以上の定価が10%引きになります。その他、映画、旅行なども割引がありますが、まずは生活必需品から割引日に買い物をしましょう。
55歳は四捨五入すれば60歳。現役を退き、定年への準備を深刻に考えながら、生活費を見直す時です。